【書評】GitLabに学ぶ世界最先端のリモート組織の作り方
2024-03-07目次
リモートだと、成果が上がりやすくなる!?
リモートにする際に一番気になるのが、リモートにして成果がそのまま出せるのかどうか?ということだと思います。 かくいう私もその1人で、リモートでも成果を上げていけるか心配な面がありました。 結論から言うと、リモートにすることで、成果にこだわる風土が醸成されます。
なぜか?オフィスで働いている場合、そこにいるので「働いているふり・忙しいふり」ができてしまいます。それに対してリモートである場合、何らかの成果を出す、チームに良い影響を与えるなどといった、目にみえる成果を出す必要があります。
そのためリモートにすることで、成果にこだわる文化や風土が構築されていきます。
ただし、注意点もあります。それは成果を求めるあまり、成果至上主義になってしまい殺伐とした組織になってしまう可能性があります。 これを避けるためにもマネージャーなどの管理者がインフォーマルなコミュニケーションを積極的にしていくことも求められます。
インフォーマルコミュニケーションを大切にする
インフォーマルコミュニケーションはリモート組織にとってとても重要な要素になります。 インフォーマルコミュニケーションとは、業務と直接関係のない会話のことで、以下のようなものが当てはまります。
- ペットや趣味の話
- 休日の過ごし方
- 誕生日を祝う
このようなコミュニケーションを行っていくことで、従業員は社会的なつながりを感じ、結果として以下のようなメリットを享受します。
- パフォーマンスの向上
- メンタルヘルスの問題を避ける
近年では「心理的安全性」と言う言葉がよく使われる通り、自分が1人の人間として尊重されていると言う感覚は非常に大切な要因です。 インフォーマルコミュニケーションはこうした心理的安全性を高めることにも役立ち、それは生産性の向上をもたらします。
コストの効率化
リモートの組織にすることで、以下のようなコストを削減することができます。
- オフィス賃料
- オフィス移転
- 交通費
- 通勤時間
- 賃金レベルが低い地域の優秀な人材
またチャットやドキュメントなど非同期でのコミュニケーションを主なコミュニケーション方法とした上で、通知を切ることも許可された組織であれば、本質的に重要な業務に取り掛かる時間を意図的に作ることが可能になります。